2021/02/15
セッカちゃん
新作、冬羽のセッカ(Cisticola juncidis)です。
ひとりで近所散策中に、目の前の葦の枯野からひょこっと顔をだしました。ほんとに目が合うぐらいの近さでした。改めてセッカのかわいさにグッときたので、さっそく制作した次第です。

夏に声はよく聞いているけど、姿を見るのはなかなか難しく、遠く草むらから飛び出した時に一瞬だけ、とかそんなことばかりなので、肉眼でも見えるような近さで観察できたのはちょっと感激でした。


実は以前からセッカのことは気になってました。セッカってかわいくないですか? かわいい鳥というとカラ類やヒタキ類の名があがることが多いけど、私個人としてはヤブサメとかウグイスとかのムシクイ顔にぐっとくるので、セッカもなかなかの萌え系だなと思ってました。あの扇状に広がる尾羽もおされで、英国で見たヒゲガラを彷彿とさせます。冬羽のあたまにラインが入ってるのが特にかわいいなぁと思うので、今回は冬羽で作りました。

作品は枯野の中をちょこまかと動き回っている場面をきりとってみました。ちょっと贔屓目が加わってあざといぐらいだけど、この振り向いた感じが私は好きなポーズ。

さっそく近所の多摩川沿いで撮影してみました。撮影していると、スマホ画面に入れても、あれ?どこにいるんだっけ?となるぐらいカモフラージュが効いてる感じが、製作者としては嬉しいわけです。ちゃんと枯野にまぎれるのが確認できれば「我ながらうまくできたな、うんうん」と一人悦に入るのでした。

あらためて、模様や色がこうある理由を確認でき、おかげでまた自然の妙にじわっと感動できました。
セッカちゃん、嬉しい出会いをありがとう!