2020/12/14
ロビンの子
コロナに骨折と、私にとってなかなかな過酷な年だった2020年ももうすぐ終わります。来年はせめて平和で、欲をいえばもう少し上向きな年になるといいなぁ。ご紹介していない作品がたまっております。こちらは今年の新作(といっても完成したのはだいぶ前ですが)のヨーロッパコマドリ(Erithacus rubecula)の幼鳥です。

これも昨年英国に旅行した時に見た記憶を残しておきたくて作りました。日本のヒタキ類同様、斑点模様があって、胸がちょこっと橙色になってるところがヨーロッパコマドリっぽところかな。ちなみにイギリス現地ではロビンと呼ばれていますが、実はアメリカでいうロビンはまた別の鳥なので、ややこしいので、あえてここではヨーロッパコマドリと呼びますね。


この鳥はそもそも人との距離が近い鳥で普段もかなり近くで観察できますが、このモデルにした幼鳥もハムステッドヒース内のカフェで友人とランチしている時にすぐ脇の茂みから出て来て足元をうろうろして、癒し系のかわいい鳥でした。
実は私が遊びにいったこの時期、ニシツノメドリの繁殖の時期の終わりギリギリだったし、他の鳥たちの繁殖シーズンも大方ひと段落ついてしまっていて、現地の友人にはあまりお勧めの時期ではないと言われていたので、正直鳥観察はどうなることかと思っていました。でも実は巣立ったばかりの幼い鳥たちが多く、微笑ましいシーンもたくさん見られたのでこの時期ならではの楽しみもあって結果かえってよかったかなと思います。おかげで日本でお馴染みだけど、繁殖期の姿を見ることはなかなかないカンムリカイツブリやキンクロハジロ、ツクシガモなどみんな幼鳥を連れていましたし、ヨーロッパカヤクグリやこのヨーロッパコマドリの幼鳥にも会えてかえって得した気分でした。
今年作ったヒタキ類の幼鳥はオオルリに次いで2作目。あの独特の斑点模様がとても好きで、作るのは面倒なのですが、つい作りたくなります。次はだれにしようかな。