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山脇ギャラリーでの協会展はじまりました

東京、市ヶ谷での山脇ギャラリーで「日本ワイルドライフアート協会展2019ー野生生物・絵と立体の世界ー」がはじまりました。案内ハガキの作品は水上清一さんの木彫のオオコノハズクです。今回は25周年記念の開催なので、過去の名作も展示されていて、見応え満点です。
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私は今回は「ニュージーランドで出会った鳥たち」と題して、4種5羽を出品しています。どれも日本人には馴染み薄な鳥たちばかりですが、「世界にはいろんな鳥がいるな〜」と思っていただければ幸いです。

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今回出品したのはいずれも初見せの新作でケレル(ニュージーランドバト)、コカコ(ハシブトホオダレムクドリ)ファンテイル(ハイイロオウギビタキ)、シルバーアイ(ハイムネメジロ)の4種。名前は現地で呼ばれていたマオリ名や英名と( )内が和名です。白背景の写真だとだいぶ黒っぽくなってますが、実物見ていただければ、いろんな色を使っているので苦労のあとを見ていただけると思います。

ワイルドライフアートと一言で言っても、本当にそれぞれの技法があり、個性があり、参加されている方々の作品を見ると毎回刺激を受けます。

次の作品展がせまっているため、今回在廊はできませんが、ぜひ多種多様な作品たちを楽しみにお立ち寄りください。

協会展の開催概要はこちらをご覧ください。>>日本ワイルドライフアート協会のFacebookページ

ECOM駿河台で作品展

2019年10月1日より、御茶ノ水にあるECOM駿河台で作品展『ビルの谷間で鳥を見上げる〜つぐみの羊毛フェルト作品展〜』開催します。
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ECOM駿河台は2012年に三井住友海上駿河台新館のオープンにともない、作られた環境コミュニケーションスペース「ECOM駿河台(エコムスルガダイ)」です。環境や自然に関するさまざまな情報を発信し、地域交流の場として親しまれている場所です。テイカカズラのツタに覆われたガラス張りの素敵な建物です。すぐ横には屋上庭園のような緑地があり、そちらでは定期的に鳥の観察会などもおこなわれているそうです。ギャラリーのような展示だけのためのスペースではありませんが、都会で生活している人々に自然を感じてもらうきっかけになるあったかい空間です。

今回の作品展では、身近な鳥、少し珍しい鳥たちのしぐさや姿形など間近に楽しんでいただけます。ビルの谷間にいても空を見上げ、鳥たちの存在を気にかけるように、そんな気持ちの延長線上でみてもらえたらなと思っています。

開催期間中の10月10日(木)には、ワークショップもおこないます。初の人数多めのワークショップなのでかなりドキドキしますが、おかげさまですでに多くの方に申し込んでいただいているので、期待を裏切らないようがんばらなくちゃな〜。お申し込みはECOM駿河台に直接ご連絡ください。

実はここECOM駿河台は、8月に作品展をしたホビーズワールドから歩いても5分ぐらいです。お買い物後に立ち寄っていただくのもおすすめです。

Facebookでイベントページも作りましたので、ぜひフォローしてくださいね。
>>https://www.facebook.com/events/461111887806262/

***開催概要***

『ビルの谷間で鳥を見上げる 〜つぐみの羊毛フェルト作品展〜』
開催日時:10月1日(火)〜11月27日(水)の平日10:00~17:00 土日祝日は休み
    入場無料
場所:ECOM駿河台 2階

   東京都千代田区神田駿河台3-11-1
   TEL:03-3259-3135
          www.ms-ins.com/company/csr/ecom/

※会期中の10月10日にワークショップ開催(要予約)。
※貸し切り等でご覧いただけない場合がありますので、最新情報をECOMフェイスブックでご確認ください。
>>ECOM駿河台のFacebookページ
***

ニュージーランドの美しいハト:ケレル

ニュージーランドの固有種ケレル(Hemiphaga novaeseelandia)を作りました。2017年の夏に初めて訪れたニュージーランドで見た鳥たちを作っていますが、今回4種を、今月末に開催される日本ワイルドライフアート協会の協会展に出品します。ケレルは真っ先に作ってみたい鳥でしたが、試行錯誤を経てようやく完成。サイズ感などあまり自信ないのですが、とりあえずお披露目してしまいます。ちなみにケレルもかなり大きいですが、ニュージーランドの島には、ケレルに似たさらに大きなハトChatham Island Pigeon がいるそうです。すごいな。

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ケレルに最初出会ったときには、森の中で頭上の木の枝に静かに止まっていました。思い描いていたとおり、とても大きく美しく神秘的なハトでした。すべてを見透かされているような神聖な気持ちになったの覚えています。日本で言うと、森でフクロウに出会った時のような感じと言うとわかりやすいでしょうか。現地ではそれほど珍しい鳥では無いのですが、とても会いたかったので見つけたときには本当に感激しました。

ケレルはその存在感だけでなく、存在自体が森を守っているともいえます。巨大鳥モアが絶滅して以来、ニュージーランドの森で実る大きな木の実を飲み込めることができるのはケレルなどわずかな鳥たちだけ。そのため、カラカ、タライレ、ミロ、タワ、プリリといった多くの在来植物の種子散布を担っていて、森にとってケレルは欠くことのできない大切な存在なのです。

私が実際に出会った本物のケレル190909ケレル3
かつては肉や羽をとるため捕られていましたが、現在では法的に保護されています。絶滅危惧種というわけではありませんが、人間活動が活発になり、そのなかで生息地の減少や捕食や競合による影響で数を減らしているそうで、この象徴的ともいえる鳥の保護活動や普及啓発活動も行われているようです。

その形態的な特徴としては、ランニングシャツを着ているような前面の配色と、何とも言えない様々な色が混ざっていたように見える背面の緑色です。その構造色を羊毛で表現するのは難しいのですが、たくさんの色を使って複雑な色を再現するのは楽しい作業です。鳥に色をのせている時、独特な色味に出会うと、これはきっと鳥たちの生息している森や環境の色なんだろうな〜と想像が膨らみ、楽しくなります。色は重ねれば重ねるほど味わい深くなっていくので、実はまだこれからも変化していくかも。

ちなみにケレルと言うのはマオリ名からきていて、英名として他にNew Zealand Pigeon(和名はニュージーランドバト)と書かれていることもあります。でも、私はこのケレルという名が好きです。

ニュージーランドにいる珍しい鳥たちの中であまり目立たない存在ですが、ケレルのその存在感はとても印象に残りました。ニュージーランドを訪れたらぜひご注目ください。

ホビーズワールドでの作品展を終えて

先日、ホビーズワールドでの作品展「暑い夏でもさわやかに〜つぐみのニードルフェルト作品展〜」が無事終わりました。報告がちょっと遅くなりましたが、おかげさまで、今年もたくさんの方に見ていただくことができました。残暑厳しく暑い中、足を御運びいただいた皆様本当にありがとうございました。
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今回は販売するための作品を多数用意しましたので、来ていただいた方には作品を見るのと、買うのと両方楽しんでいただけたかな(ただ、最後の方はどんどん少なくなってしまったのでがっかりされた方、ごめんなさい)。
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今回の展示は、「暑い夏でもさわやかに」ということで、初夏に訪れた山の方での記憶から、少し新作を作り、それに新緑が似合うカルガモ親子をプラスしてみました。展示作品は、アカゲラ、キビタキ、ヤマガラ、クロツグミ、ゴジュウカラ、コマドリ、キクイタダキ、ヒガラ、カッコウ、コムクドリ、カルガモ、の11種です。うち新作が7種でした。
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新作とはいえ、初めて作った種はなくて、作るのも二度目のものばかり。どれも以前作ったものより断然仕上がりもよく、自分の技術が上がったことが実感出来ました。

展示の企画を考えるときにはいつも大物を中心にして考えることが多いですが、ホビーズワールドでの展示はショーケースの中なので大物展示は難しいので、どうしたら見に来ていただいた方も喜んでいただけるかと、去年同様かなり練りました。ショーケース内の一体感も重要ですが、限られたスペースの中で、鳥たちがより生き生き見えるようにするため、その鳥らしいポーズや動きを想像できるようなポーズをさせるなど設置の仕方にも気を使いました。

今回はまた、販売作品を目当てに初め頃にたくさんの方に来ていただきました。今回新たな手法で作った販売作品は、サンコウチョウ、アカショウビン、ウソ、コマドリ、セグロセキレイ、キセキレイ、オオルリ、ノビタキ、イソヒヨドリ、ノゴマ、ミコアイサ、コガラ、ジョウビタキ、ルリビタキ、ハシブトガラス、サンショウクイの計16種。時間をかけて作り貯めてきたものですが、おかげさまでほとんどいなくなりました。

これまでやってみたかったものとして、サンコウチョウとリースの作品です。家の庭でとれたアケビのつるをリースにしたものを使った我が家完全オリジナルです。他も、くちばしを木彫にしたことでバリエーションも増え、今回のようにたくさんの種が作れて楽しかったです。
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思いがけずこれら販売作品が作品展を盛り上げてくれました。展示作品は手に取れませんが、これら販売作品を手にとっていただくことでショーケース内の鳥たちもより身近に感じていただけたのかもしれません。

個人的にも忙しく、今回は開催中あまりお店にうかがうことができなかったのですが、スタッフさんが感想ノートを用意してくださったので、たくさんの方の感想を聞くことができました。

FacebookやInstagramで知って、初めて本物を見に来てくださった方も多かったです。また、昨年も来ていただいた方が、再びこれのために遠方からいらしてくれたのは本当に感激でした。作品を一人でたくさん買って行ってくださった方もいて、うれしい驚きでした。

お会いした方は多くはなかったのですが、感想ノートからいろんなことがわかりました。読ませていただくとみなさんの生の声が聞こえるようで嬉しかったです。特に、作品を購入された方の多くが、まるで生き物を引き取ったかのように「○○を連れて帰ります」と残していってくださったのは嬉しかったです。生き物作品を作ると特に個別の作品に感情移入してしまいがちなので、こうして作品を大切にしてくださる方のもとに巣立っていくのがわかり、完全に子を送り出す親の気持ちで目を細めてしまいました。購入してくださった皆様、末長く鳥たちをよろしくおねがいします。

みなさんのこうした感想やメッセージはこれからの励みにさせていただきます。また身体が許す限りどんどん作りますので、これからも応援よろしくおねがいします。次は駿河台ECOMでの作品展になります。お楽しみに〜。

プロフィール

つぐみ

Author:つぐみ
羊毛ニードルフェルト作家。自然や野生の生き物をお手本にいろいろ作っています。
東京農工大学卒。国際自然保護NGOで働いた後、独学でニードルフェルトをはじめました。自然や鳥、野生の生き物たちからインスピレーションを受け、色々なものを作っていきたいと思います。

日本ワイルドライフアート協会会員
Facebookページ「つぐみ工房」https://www.facebook.com/toritokinoko

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2016年2月17日〜22日にモノギャラリー(吉祥寺)で個展開催
2016年7月7日〜23日にnito cafe(吉祥寺)で個展開催
2016年11月20日、23日、26日、27日に東京港野鳥公園で作品展開催
2018年1月14日〜20日 第5回女視展(有楽町)参加
2018年11月11月〜12月2日 谷津干潟自然観察センター で個展
2019年8月、2019年8月 ホビーズワールド(神田)で作品展
2019年10月〜11月 ECOM駿河台(御茶ノ水)で個展開催など

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