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2018年もありがとう

おかげさまで2018年も平和に穏やかに過ごすことができました。

今年もたくさんの鳥たちに会えましたので、すべて振り返りたいぐらいですが、それは個人的にするとして、特に印象的だったのをあげるとすれば、天売島での貴重な体験や、極寒ふきさらしの中で会ったコミミズクや、友人とみつけたヨタカ、庭では、キジバトの巣立ち雛の成長を見守ったことや、つかれきったエゾビタキが初めて庭にきてくれたことでしょうか。こうした体験は、歳をとり硬くなった心や感情をたくさんゆり動かしてくれました。

そんな出会いを経験しながら、制作も展示も楽しく続けてこられました。

今年制作したもの一部をちょっと振り返り。。
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やっぱりハイライトとしてはカルガモ、ミサゴとアオサギでしょうか。オオミズナギドリやファンテイルも作ったな〜。(アオサギの室内写真はまだ撮ってないのでここにはないですが。)何体作ったかはわからないけど、小さなのも合わせればきっと100羽ぐらいは作ったでしょうな〜。それでも思い出を留めるために作っておきたいと思っている鳥だけでもまだまだたくさんいて、消化しきれていません。もっともっと作ればよかった、がんばればもっとイケた、と毎年反省するので、来年もたくさん鳥見しつつ、もっとたくさんいいもの作りたいなと思っております。

イベントは、年明けの女視展から、JAWLAS新宿展(コアジサシ)、cadoccoでの西荻鳥路地ホビーズワールドでの作品展リトルターン・アート・プロジェクト作品展JAWLAS山脇展(カルガモ)、「もっともっと近くに鳥たちを in 谷津干潟」の作品展、とおかげさまでたくさんのイベントに参加できました。野鳥の会の会報誌へエッセイを寄稿させていただいたり、研究者の方の退職記念の品や政府代表の方への贈り物を制作したり興味深い依頼も舞い込んできたりして、いろいろ経験させていただきました。あと、海外の方とも少しづつ交流があったりして、これからも作品で国際交流ができたら楽しいなと期待しています。

来年は展示より制作に力を入れる予定にしていますので、少しお目にかかる機会が減るかとは思います。作品作りやイベントについては、家のことや自分の健康のことなどペースを考え、優先順位をつけ、自分なりのルールの中でやっていますので、ご迷惑をおかけすることもあるかと思います。それでも、心穏やかに楽しく鳥を作り続けるために、スローライフを維持できる範囲で制作活動をおこなうということを大事にしているので、そんなわがままをどうか今後とも大きな心でご理解いただき、のんびりした気持ちで見守っていただければ幸いです。

みなさま、楽しい2018年をありがとう!

よいお年をお迎えください。

クリスマスプレゼント

少し前のことですが、スペシャルな散策をしました。

陽気もよく、ほどよく冷えて、気持ちの良い朝でした。SNSなどではアトリを見ている人が多かったので、私もちゃんとアトリを見に行こうというのが一番の目的でした。もう紅葉もほぼ終わっていて、冷え込んでいるので散歩する人も少なくて、私の好きな朝でした。

期待もせずのんびり冬鳥を楽しもうと思っていたのですが、アトリもたくさん見られましたし、これまで探してもみつからなかったキクイタダキやベニマシコ、常連の冬鳥のツグミやシメたちも出てきて、なかなかもりだくさんの1日で、その時点で大満足でした。

次の予定もあったのでそろそろ帰ろうと思いはじめた時に。エナガたちがいつもの警戒の声をあげたので、振り向いたら、少し先の枝にオオタカが止まりました。飛んでいる姿はよく見かけますが、止まっているオオタカを近くで見るのは久しぶりだったので、一気に大興奮です。

双眼鏡で覗いたり、写真を撮ってみたりしてたら、なんと、こっちに向かってスーっと飛んできたのです。心臓がバクバクして声は出せませんが「えーーーー!」となりまして、背の高さぐらいでしかもその距離 7〜8mの木の枝にスッと止まったのです!!!驚かせてはいけないので体はそのまま動かさず、内心バタバタして、写真と双眼鏡を握りしめ、撮ったり覗いたりを繰り返していました。

なんでこんなところに降りてきたんだろうとおもいましたが、その時に、その横にちょっとした大きな水たまりがあることを思い出し、「あっ、これはもしかして浴びちゃう!?」と思いましたが、カラスが気になるのか上をキョロキョロ見上げたりして、なかなか動きません。

いよいよこちらもじれてきたら、案の定、横の水たまりに降りました。こちらも少し見える縁に移動して、それからも長い間水を飲んでみたり、上を見上げたり、キョロキョロしているのですが、なかなか水浴びは始まりません。こちらは興奮しているし、動けなくて疲れるし、で普通じゃない状態のままで長いことじらされました。そのうち、水が深くなっているところにのそのそと2、3歩歩き出し、そこで水浴びを始めました。
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手持ちカメラで撮ったので、ゆらゆらですが、この臨場感は伝わるでしょうか。

不思議なことに、その間だれも近くを通らなかったので、静かにオオタカとの時間を楽しめました。動画を見ていただければ、水音が聞こえるのでいかに近かったがわかると思います。
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何度も何度も繰り返しバシャバシャと水を浴び、最後は納得いったのか、近くの低木にとまり、少し身支度を整えていました。いつもキリリとしたオオタカですが、水浴びしたあとのボサボサがかわいかったなぁ。そのあとすぐ、高い木の上に飛んでいき、じっくり羽繕いしていました。
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こういうシーンを写真で見た事はありましたが、一生に一度ぐらいはそんな様子見てみたいな〜と思っていたのが、まさかまったく予想だにしない場所でふいに始まるとは、、、本当におどろいちゃいました。しかものんきに「誰か水浴びでもしにくればいいのにね〜」なんて言って、エナガとかカラ類あたりが来たらいいな〜と思っていたところに、まさかのオオタカ。すごいことは起きるんだな〜と。

天気も良かったのに、周りも静かで、私の好きな最高のシチュエーションで出会う事ができました。こういうシーンに出会うたびに感動できる自分って幸せだな〜と再確認する出来事だったので、あれはきっとクリスマスプレゼントだったにちがいない。

谷津干潟での作品展を終えて

終わってからだいぶ経ってしまいましたが、谷津干潟での展示の報告および備忘録的なものになります。長文ですが、おつきあいください。

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2018年11月22日〜12月2日に谷津干潟自然観察センター内の特別展示コーナーで「もっともっと近くに鳥たちを〜つぐみの羊毛フェルト作品展〜 in 谷津干潟」が開催されました。

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自宅から会場である谷津干潟自然観察センターがかなり遠いので、何日も在場するのは難しいかなと思ってましたが、搬入日なども含めると計9回ほど行くことができました。毎回お天気もよく、広々とした干潟を眺めて清々しい気持ちになれて、会期中は仮想マイフィールドというつもりで楽しめました。行くたびにオナガガモなどカモ類も増えていきました。
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作品展示について
オープンな空間でどう展示するか、真っ白な状態で一から考えるというのはなかなか大変です。いつも個体として作品を制作しているので土台というものはなく、展示のたびに会場に合わせてそれをすべて用意しなければならないはいつも結構大変です。でも、わざわざ貴重な時間を使ってみなさんがこれを見に来てくださるのだから、それぞれが満足できるような展示になるようにいつも心がけています。特に今回はセンターに人は常在するものの、常に展示物を見張っている人がいるわけではないので、防犯的な観点からも展示の仕方を工夫する必要がありましたので、そういう意味で少し制限がありました。壁が多いと全体的に暗くなってしまいそうだったので、外の明るい景色をとり入れました。そうした上で、あの展示物のボリュームと、展示の並べ方になったわけですが、結果明るい谷津干潟らしい展示になったと思います。自宅で綿密にレイアウトをシミュレーションしましたし、作品以外の枝や棚、リースや特別なフックに至るまで、備品はすべて手作りしました。作品自体はもちろんですが、空間作りというのも大事な要素だと思って、毎回手を抜かずに取り組んでいます。

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前日の展示準備は谷津干潟のボランティアさん3人(Sさんご夫妻とUさん)が手伝ってくれました。みなさん慣れていてテキパキと動いてくださって、本当に助かりました。展示準備はいつもかなり焦ってしまうのですが、展示にもだいぶ慣れてきたのと、時間的に余裕があったので、今回は比較的落ち着いて準備でき、細部まで目を配る事ができ、1日かけた甲斐あって、仕上げにも満足できました。

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展示のポイントとしては、今回場所柄に合わせて水辺の鳥を多めに、かつ谷津干潟で過去に見られたことのある鳥を中心に展示しました。展示したのは全139羽(最終的には制作したスズメ含め140羽)。自分で把握してなかったので、スタッフさんやボランティアさんが数えてくれました。新作は、ツグミ、ミサゴ、アオサギ、キョウジョシギ、メダイチドリ、アオジ、アカハラで、実際はエナガ、メジロも新しい個体が混ざっています。

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「水辺の鳥〜夏の雰囲気がある山の鳥〜身近な鳥〜冬の鳥〜水に浮かんでる水鳥」という流れで並べました。今回はガラスのショーケースも用意いただいたので、そこにはいろんな角度から見て欲しいと思ったヒヨドリやトラツグミ、カルガモ親子などを並べました。

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会場のすぐ横には淡水池があって、その水面や光と連動するように作品が展示でき、そのコラボレーションに我ながらウットリする場面が多々ありました。スタッフの方が、窓外近くまで寄ってきた本物のダイサギとの奇跡のコラボ写真を撮ってくれたのは嬉しかったです。自然の景色のとなりで展示するとこういう素敵なことが起きるので、作品を子供のように思っている身としては、作品たちがのびのびとした空間にいるのを目を細めて見ておりました。1日いると、時間が経つにつれ、光の入り方によって展示の雰囲気が変化していくのも美しかったです。

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あと、搬入直前に思い立って制作途中の様子をパネルにしました。大きな作品については、小さい作品以上に制作過程が複雑で想像いただけないだろうと思いましたので、大型作品の制作途中の様子を写真でまとめてみました。こちらも多くの方が一生懸命見てくださっていましたので、作っておいてよかったです。

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ひとつ申し訳なかったのは、キャプションの文字が小さかったことです。今回は、作品と見てくださる方の間に柵があるため、少し距離があってさらに見づらかったと思います。作品数が多いとキャプションを全部作り変えるとなると、なかなか難しいのですが、今後の課題にしようと思います。

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今回展示した鳥の種類
実物大の作品はミサゴ、(ボラ)、メダイチドリ、イソシギ、キョウジョシギ、セイタカシギ、ヒクイナ、コアジサシ、チョウゲンボウ、コチドリ、ウグイス、エナガ、ヒメアマツバメ、アオバト、アカハラ、アオジ、キセキレイ、エゾビタキ、キビタキ、ツミ、キジバト、シジュウカラ、スズメ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、シロハラ、コミミズク、アトリ、ウソ、ベニマシコ、マヒワ、ジョウビタキ、ルリビタキ、シメ、ハクセキレイ、カワセミ、カンムリカイツブリ、カイツブリ、カルガモ、ヒヨドリ、トラツグミ

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小さな水鳥シリーズはハシビロガモ、カルガモ、ツクシガモ、スズガモ、ホンケワタがも、ホオジロガモ、オシドリ、コクガン、コハクチョウ、ビロードキンクロ、コオリガモ、シノリガモ、キンクロハジロ、オナガガモ、ミコアイサ、ホシハジロ、ヒドリガモ、ウミスズメ、マガモ、ヨシガモ、ハクガン、トモエガモ、クロガモ、ヒメハジロ、メジロガモ、ウミガラス(実はこっそり新作)

手ぶれもひどくあまり上手く撮れていませんが、会場全体の様子を動画で撮っておきました。



販売
あと、会場付近に販売グッズコーナーを設けていただき、ポストカードや小さな小鳥も販売してもらいました。今回は谷津干潟展のイメージ写真のポストカードとコアジサシのポストカード、小さな鳥はコチドリが新作でした。今後の制作活動を維持するだけの材料費や活動費などはこうした売上からひねり出しておりますので、鳥たちを迎えていただいた皆様、ポストカードを購入いただいた皆様に大変感謝しております。

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制作実演に挑戦
開催期間中、11月17日(土)と23日(金)には制作実演日として、11時すぎから閉館近くまで実物大のスズメを制作しました。谷津干潟自然観察センターでは参加型のワークショップがたくさんおこなわれているので、私も少し検討しましたが、針を使うので安全面での心配とか、時間がかかる、などの理由でワークショップ開催はなかなか難しいなと思ったので、かわりに初の試みとして制作実演日というのを設け、2日間にわたってスズメを作りました。制作中はいろいろ質問があるだろうなと思ったものの、話しながらの制作は失敗だけでなく怪我の元にもなるので、とにかく質問なしで見守っていただきました。一日中立ったまま静かに見守ってくださった方々には本当に感謝です。(写真くださったみなさま、ありがとうございます!)

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実演の時の出来事として、1日目の実演の時に小さな女の子が気に入ってくれて、感想ノートにも「おねえさんみたいになりたいな」と書いてくれまして(「おねえさん」だって!!)、さらに2日目も再度来てくれて、さっそく作ってみたというフェルトの鳥を見せてくれたり、お手紙をくれたりしてとっても嬉しかったです。他にも、小さな子供たちが、食い入るように実演中の手元を見ていたのには驚きました。手を動かして何かを作るというのは、見ていてもシンプルに楽しめるものなんだなと気づかされました。

2日目の最後には、完成したスズメを手に見てくださっていた方々の撮影大会でした。老若男女を問わずあんなにニコニコと皆さん喜んでくれるのなら、今度は手に乗せたりする企画もおもしろいかもしれないと思いました。

展示中の様子
谷津干潟自然観察センターは地元の方も年間パスなどを使って活用されているようで、地元の方がたくさん利用しているようです。たまたま他のイベントで来ていた方にも気に入っていただいたりして、普段は地元である東京西部の方での活動が多いので、今回他の地域の新しい人にたくさん見ていただけたのはとてもよかったです。また、Facebookやinstagramで知ってくださった羊毛フェルト作家さんや実際フェルトで鳥を作ろうと思っていらっしゃるといった方々が直接作品を見に来てくださいました。さらに、2016年の吉祥寺での初個展の時に来てくださった方も何人かいて、何年も前のことを覚えていてくださって、遠くからこのために足を運んできていただけたことも嬉しかったです。また遠くからといえば、三重県や山梨県から来てくださった方もいらっしゃいました。もちろん、友人知人もたくさん応援にきてくれて、久しぶりに会う人も多く友情に感謝です。来てくださったみなさん、本当にありがとうございました!

会場の作品は撮影OKにしてありましたので、みなさん熱心に写真も撮ってました。思い思いに楽しんでいただけたようで見ているこちらも嬉しくなりました。

なかなか全員とはお話しできないので、会場には感想ノートを設置しておきました。任意だし、設置場所もちょっとわかりづらかったと思いますが、80人以上が感想を残していってくれました。書いてくださった皆様、ありがとうございました。こっちが元気になるような、嬉しいコメントが多く、新たな作品作りの原動力になります。

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ご褒美のヘラサギ
今回ちょっとご褒美的な出来事がありました。実演で会場にいた日、なんと谷津干潟では11年ぶりにヘラサギが飛来したのです。その情報を聞きつけてすぐ、「はい、休憩にしま〜す」と実演中断し、見ていたみんなも一緒にヘラサギを見に行きました。

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みんなでわいわい見られたのも楽しかったですし、あの首をぐいぐい振りながら食べ物を探す独特のスタイルをまた観察できて感激でした〜。カメラがなくてへなちょこスマスコでしか撮れなかったのが残念ではありましたが、ヘラサギがいたのはこの日だけだったということで、この日は本当にラッキーな日になりました。

今回、自宅からはかなり離れたところでの開催とあって、始まるまではいろいろと不安要素も多かったのですが、センターのスタッフやボランティアの皆様にご協力いただき、最初から最後まで大きなトラブルもなく無事に終えることができました。いろんな場所での展示で何が楽しいって、現場のスタッフさんたちと一緒に過ごせて、いろんなお話しなどもお聞きできたりして、来館者として訪れるのとはまた違った特別な気分が味わえるところだなと今回も改めて思いました。始まるまでは大変ですが、始まってからは楽しくもあっという間の3週間でした。お世話になった皆様、ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

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今年のイベントはこれでおしまいです。もうすぐ2018年も終わりますね。
また次のイベントでみなさんにお会いできるのを楽しみにしていま〜す!

香港では羊毛フェルトのシマアオジが

香港で私の作品を参考にしてフェルトで鳥を作り、それを保護活動に役立てているというお話を聞きました。とても嬉しく、またとても興味深い話でもありますのでご紹介します。

Hong Kong Bird Watching Society(HKBWS)のJessica Wongさんは、羊毛フェルトでシマアオジを作り、普及啓発活動などに活用しているそうです。HKBWSは2018年を「the Year of Yellow-breasted Bunting(シマアオジの年)」として活動を行ってきました。シマアオジはレッドリストでも近年 Critically Endangered(近絶滅種)にアップリストされ、個体数の減少が懸念されている鳥なのは日本の皆さんもご存知かと思いますが、かつてはたくさん見られた北海道でもほとんどわずかしか見られなくなっていると聞きます。HKBWSでは、シマアオジにやさしい環境を整える活動や、中国で食用に過剰消費されている事実を知ってもらうための普及啓発活動をおこなっていて、その一環として、この問題に対する関心を高めようと、彼女の作った羊毛フェルトのシマアオジをはじめ、いろんなアート作品を集めた展示などもおこなったそうです。

とってもよく出来てて、シマアオジ愛が伝わります。181213HKBWS4
普及啓発活動の様子
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これらはJessicaさんから少しうかがっただけで、詳しく活動の内容を把握しているわけではありませんが、かつては野生生物の取引監視の仕事をしていた身としては気にならないわけがなく、彼女のフェルト作品と一緒にこうした保護活動が行われているということを、せっかくなのでみなさんにもシェアさせていただきました。ちなみに、写真はご本人からいただき、許可を得て掲載しています。

詳しくはHKBWSのページに(といっても中国語ですが。。)
https://www.hkbws.org.hk/cms/index.php/ybb
Facebookページもありますので、こっちの方がわかりやすいかな。
https://www.facebook.com/hkbws/

ちょっと調べていたら、日本でも、バードライフ・インターナショナルや日本野鳥の会とロシアの研究者の間などで調査などがおこなわれているようです。興味を持った方ぜひ、ぜひ見てみてくださいね。
>>「シマアオジを 絶滅の危機から守る」日本野鳥の会のサイト
>>「シマアオジ:普通種から絶滅寸前へ」バードライフインターナショナルのサイト

作ったものをこうして実際の生き物たちのために役立てるというのは、私も常に意識していることですが、素敵な取り組みだな〜と思います。これからも頑張ってほしいです。

鳥たちが4ヶ国の政府代表の手に

11月は谷津干潟での作品展開催の裏で、もうひとつ別のことが進行しておりました。

こちらの鳥たち(メジロ、オオルリ、キビタキ、ミニ・コチドリ、ミニ・コアジサシ)は、バードライフ・インターナショナル東京からお話しいただき用意したもので、これらはこの11月に沖縄で行われた二国間渡り鳥等保護条約などの会合において、中国、韓国、米国、オーストラリアの4ヵ国の政府代表の手に渡っていったのです。

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国を超えて地球規模でダイナミックに移動をする鳥たちにとって、こうした条約や国同士の取り決めはとても重要なものだと思います。その場に作品を提供できることは私にとって意義深いもので、声をかけていただき大変光栄に思いました。

そんな大切で難しい会合の場で、少しでも場が和み、えらく間接的ではありますが、鳥たちのこれからに微力ながら貢献できれば嬉しいなぁと思います。

「もっともっと近くに鳥たちを in 谷津干潟」が終わりました

昨日は無事に「もっともっと近くに鳥たちを in 谷津干潟」展が終了しました。私にとっては3週間の個展というのは最長記録でしたが、始まるまでは長かったけど、始まったらあっという間に終わってしまった気がします。

お忙しい中、足をお運びいただいた皆様、本当にありがとうございました。たくさんの方に(数年ぶりにヘラサギにも)お会いできて、刺激的で、楽しい3週間でした。

今回は、長期個展であり、開催中に実演日を設けるなど、新しいチャレンジになりましたが、いろいろまたできることが広がった気がします。

谷津干潟自然観察センターは、週末はイベントも多く、たくさんのお客さんで賑わうので、それにあやかり展示もたくさんの方に見てもらうことができたと思います。特に千葉方面での個展は初めてだったので、地元の方で、初めての方にたくさん見ていただけたのはよかったです。遠方からわざわざ来てくださったり、数年前の個展の時に来ていただいた方も多く、またお会いできたのも本当にうれしかったです。

8月のホビーズワールドでの作品展からはじまり今まで、個展2回、グループ展2回と年も後半に入ってかなりみっちり展示をやってきて、ようやく今年最後のイベントが終了したことになります。これからこれまでのイベントを振り返り、しばらくは少し無理をして痛めた手首をいたわりつつ、大好きな冬の鳥見を楽しんだり、おろそかになっていた掃除や家のことをしっかりやりたいと思っています。もちろん新たな作品にもじわじわ取り組みたいと思います。

実はまだ作品も戻っていませんし、コメントノートなどもちゃんと読み返せていないので、今回の会期中のできごとなど、写真を整理しつつ詳細はあらためて報告しますので、ぜひまたブログも覗いてみてください。
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プロフィール

つぐみ

Author:つぐみ
羊毛ニードルフェルト作家。自然や野生の生き物をお手本にいろいろ作っています。
東京農工大学卒。国際自然保護NGOで働いた後、独学でニードルフェルトをはじめました。自然や鳥、野生の生き物たちからインスピレーションを受け、色々なものを作っていきたいと思います。

日本ワイルドライフアート協会会員
Facebookページ「つぐみ工房」https://www.facebook.com/toritokinoko

***
2016年2月17日〜22日にモノギャラリー(吉祥寺)で個展開催
2016年7月7日〜23日にnito cafe(吉祥寺)で個展開催
2016年11月20日、23日、26日、27日に東京港野鳥公園で作品展開催
2018年1月14日〜20日 第5回女視展(有楽町)参加
2018年11月11月〜12月2日 谷津干潟自然観察センター で個展
2019年8月、2019年8月 ホビーズワールド(神田)で作品展
2019年10月〜11月 ECOM駿河台(御茶ノ水)で個展開催など

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