2016/06/25
BIRDERにスズメの作り方が掲載されました
知る人ぞ知る鳥の月刊誌『BIRDER』7月号に「羊毛フェルトで実物大スズメを作ろう」と題して私の記事が掲載されました。全4ページにフェルト作りの楽しさや始めたきっかけ、とスズメの作り方が掲載されています。BIRDERは、我が家でも唯一購読している雑誌で、野鳥情報のみ満載した鳥見好きにはたまらない雑誌なのです。しかも今回はスズメ、ヒヨドリ、ムクドリという渋いセレクトによる特集。さらに鳥界のそうそうたる顔ぶれの方々が名を連ねる中に参加することができて大変光栄に思います。
ここでは、ちょっとした今回の苦労話をひとつ。
今回の記事を書くにあたっては、まずは、自分で作っているところを自分で撮影するという難題を克服する必要がありました。ポイントは背景、ライティング、カメラの固定の3点。
これまでもフクロウの時のように制作の過程はちょこちょこ写真で残したりしていましたが、それはどれも途中経過の作品だけを撮したものでした。そのため、どうやったら自分の手元も一緒に撮れるかというのがまずは悩みどころでした。家族に撮ってもらうといっても、通常は家族がいない時間に制作しているのに、あえて家族がいる時間だけ作業するわけにもいかないわけです。自分でなんとかする術を考えねばならなかったのです。
しかも、背景はなるべく何もないようにということなのですが、作品は短時間でできるものでもないので普段の生活をしながら撮影用スクリーンを常時出しっぱなしにしてというわけにもいきません。
三脚にカメラをつけてタイマー撮影してみたりしたのですが、どうもうまくいかず、いろいろ試した結果。最終的には、夫作のタオル掛けをつかい、さらに自作したカメラ台をのっけて、タオル掛けごとテーブルに乗っけて真上から撮影するという荒技が編み出されました。真上から撮ることで背景も気にせず、カッターボードやフェルティングマットだけが映るので都合よくいくことに。
自作のカメラ台(家にあった木材と靴作りの時に出たゴムやスポンジを活用)。

ライトについては、スポットライトはあててみたものの、羊毛というのは表面に光が集中的にあたると、繊維の一本一本が強調されすぎてしまって、見た目もごちゃごちゃして全体の雰囲気が伝わりにくいということが判明。というものの、光が当たらないと暗い。でも太陽の日が強すぎると影ができてしまうので、それも都合悪いわけです。ということで、日が当たりすぎない曇りの日の午前中をメインに撮影することにしました。
そしてようやく制作&撮影へとこぎつけたわけです。
でも時々、邪魔もはいる(笑)。水浴びされると撮影したくなる。かわいい奴らめー。

でもその後も、制作しつつ撮影する難しさは、もしうまく撮影できてないまま次の工程に進んでしまうと、2度と撮り直しができないということです。料理番組の「1時間煮込んだものがこちらです」みたいに、工程ごとの途中作品をそれぞれ作ろうかとも思い、最初の方は挑戦してみましたが、だんだん面倒になってしまい、結局写真を撮っては、使えそうな写真があることを確認してから、次の工程に進めました。提出した写真にオーケーが出た時は本当にホッとしたものです。
簡単な気持ちでお引き受けしたのですが、はじめる前に想像していた以上にいろいろ難しいことがあって、大変勉強になりました〜。みなさま、ぜひそんな苦労を思い浮かべながら記事をお楽しみください。
ちなみに、今回制作したスズメは個展「鳥とくつろぐ」でも展示します。ぜひ会いに来てくださいね。
