2016/01/27
フクロウ
うちの庭にフクロウが舞い降りました。そんな夢がついに。。。
といっても、本物のフクロウではなく、長〜こと作っていた羊毛フェルトのフクロウ(Strix uralensis hondoensis)がようやく完成したのです。

「わっほーーい!」と心から叫びたくなるような完成の喜び。ここまで長かった。個展をやろうと決めた時から、その時の目玉になるような大きな作品をと思い、作り始めたもので、これまで作った鳥の中でももっとも大きな作品になりました。さらに翼を広げた大型種というのも初めての挑戦で、様々な試行錯誤を繰り返し、手だけでなく、頭も相当使ったと思います(笑)。

羽根を一枚一枚作るところからはじまって、よくぞくじけずここまで頑張ったなと自分を褒めてあげたい(笑)おそらく本物よりだいぶ大きくなった気がするけれども、思い描いていた迫力は出せたのでとても満足しています。

都合よく雪が降ったので、雪の上で。何か獲物につかみかかったり、どこかに降り立つ時の様子を再現してみたつもりです。おかげで写真だと顔はあまり見えませんが、その存在感と雰囲気を見てください。

私はフクロウ類が特別に好きだと言ったことはありませんが、やはりその魅力には抗えないのが本音。メンフクロウ、アオバズクと作ってきましたが、フクロウは3種め。さらに翼を広げたフクロウというのはかなりの挑戦になることは予想されましたが、まさか1年まるまるかかってしまうとは。。。フクロウ類は、大きさもさることながら、難敵なのはその模様の複雑さなのです。挑戦するようにフクロウを制作してみましたが、限界も認識できた反面、これを作り上げることで自分の中の可能性も広がった気がします。
ぜひみなさんにも実際の作品を見ていただきたいです。

2月の作品展では、制作過程についても詳しく説明したものをご用意します。どうやって作ったのか興味がある方は見に来てくださいね。またブログでもそのうち改めてご報告します。
「鳥と暮らす」展

正直なところ野生のフクロウは生まれてこのかた、まだ4〜5回しか見たことがないです。本当に自然の偉大さを感じさせる素晴らしい生き物だと思います。実際に自然の中で会うとフクロウが森の賢者と言われる理由がわかります。新緑の緑の中で会うフクロウも、厳寒の雪の中で会うフクロウも、ただただ奥ゆかしく、神々しく、その姿に感動するばかりです。
本物のフクロウに会いたい人には、フクロウカフェではなく、ぜひ自然の中に出掛けて行って探してほしいとお願いしたいです。本当のフクロウの姿は、厳しい自然の中にありますから。