2015/09/26
エゾナキウサギ
エゾナキウサギ(Ochotona hyperborea yesoensis)作ってみました。久しぶりの哺乳類です。石の上に乗せてそれっぽくしてみました。

実は数か月前にほぼ出来上がっていたのですが、どうしてもヒゲをつけたくて、いい素材を探していました。最初は小麦の穂を使ってみたり、エノコログサの穂を使ってみたのですが、いずれもしっくりせず、私の好きなチカラシバならいけそうだとその時期が来るのを待っていました。今まさにチカラシバが元気なので、さっそくそのヒゲヒゲをピンセットで口周りに植え込んでみたところ、うまいこといきまして、めでたく完成の運びとなりました。やっぱりヒゲがあるのと無いのとじゃだいぶ印象も変わりますね。
こちらがチカラシバ。

おヒゲがこんな感じに。

哺乳類は全体的に肉厚なので作りやすいのですが、苦労したと言えば小さすぎる指。自分の指の太さを呪うほど作業しづらかったです。
あとまだらすぎて捉えどころのない被毛の色。夏毛冬毛とかそういうことだと思うのですが、写真ごとに違うし、何色にしたら正しいのかがよくわからないのですよ。とりあえずは、なんとなく曖昧にしてみました。

うーん、哺乳類は作りやすいのですが、なんかかわいくなりすぎるっていうかぬいぐるみっぽくなるというか。
本当はもっとワイルド感が欲しいところです。
でもみなさんにウケが良いのは鳥類より哺乳類なんですね〜。嬉しいけど、ちょっぴり複雑な気分。
エゾナキウサギは、何年か前に北海道に見に行きました。こんな岩場に暮らしているんだなぁと思いながら、何時間もじっと気配を消していたら、ほんの数十秒だけ姿を見せてくれました。なんと感動したことでしょう。実際に見た彼らの生息域はものすごく繊細で、そこで細々と暮している小さな彼らに、平穏な環境を残してあげるくらいのことがなぜ人間にできないのだろうかと。。。道路があるから私も彼らに会いに行けたのですが、本来なら私たちにみつかることなくひっそり暮らしていけたらいいのになと思います。

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