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暑い夏のミラクルな一日

東京も長雨が止んだと思った途端猛烈な暑さで、一層外に出かけるのが億劫になってきた中、晴れ間を無駄にすまいと、先日山の方まで出かけてきました。そんな日でも鳥はいなくとも、虫やキノコなら楽しめるはずなので。

その日すでに時間もお昼近く、気温も高くあまり鳥の声すらしません。やっぱりなぁという感じで歩き始めてすぐ、夫が「アオバズクだ!」と叫びました。あまりに突然で「何?アオバトのこと?」と見上げる先を探したところ、なんと本当にアオバズクがちょこんと止まっていたのです。

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距離は多少あるものの、枝被りもなく、我々2人とアオバズクの間には何もない上に、人もいないので、まったくの2人と1羽の世界。アオバズクの方はその場を移動する気配はないものの、時々羽繕いをしたり、頭を掻いてみたり、目も大きく開けたり閉じたり、こちらは飽きずにいつまでも見ていられます。ある程度の距離はあるので、我々の存在も多少意識しているようだけど、緊張感はなく、こちらが汗だくなのはおかまいなしの涼しい顔でのんびり過ごしていました。

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とにかく観察しやすい所にとまってくれているので、こちらもなかなか去り難かったのですが、あまり長居もよくないかと、ひとまず先を急ぎました。

その日はその後結局、鳥に関しては、ホトトギスやイカルは鳴いていましたが、メジロやウグイスしか姿を見ることはできませんでした。でもタマムシやルリボシカミキリでひとまずテンション↑
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そして数時間後の帰りにまた同じ所を通ったところ、アオバズクはまだ同じ場所にいてくれました。とにかく場所が良くて、ちょっと下から見上げて見たり、横顔を見て見たりといろんな方向から見ることができました。見る方向によって目の表情が変わるのも、アオバズクの素敵なところ。こちらが下から見上げると、ちょっと睨まれて、狙われてる獲物の気持ちになれますし、目を大きく見開いたびっくり顔とか、目を閉じた時の土偶顔など、表情の豊かさを存分に楽しめました。

目を閉じるとまるで土偶(笑)
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そして最後にもうひとつミラクルが!!
アオバズクに後ろ髪を引かれつつ帰ろうと歩き始めてすぐ、長さ10cmちょっとぐらいの羽が落ちているのが目に止まりました。ボサボサになって、泥にまみれて決してフレッシュではないのですが、私は直感的に「フクロウの羽根だ!」と思いました。なんとアオバズクを見た帰りにフクロウの羽根を拾ってしまうという2度目の奇跡です。こんなことがあるんですね。

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家で洗って羽根図鑑などで確認しましたが、ビロード上の表面や鋸歯状の縁など、ほぼ間違いなくフクロウの羽根だと思います。いつか拾ってみたいと思っていたのにこんな日にそれが実現してしまうとは。なにかの啓示でしょうか?

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本当に素敵な一日で、その後しばらくその余韻を楽しみました。そこにいることがわかっている珍しい鳥を見に行くのも楽しいですが、やっぱり予期しない時に予期しない鳥を自分自身の目で見つけること以上に嬉しいことはないです。そんな理想的な出会いもそうそう体験できるものでもないので、本当に嬉しかったです。これだから鳥見はやめられません。

ノーザン・カージナル

引き続き日本にはいない鳥を作りました。和名はショウジョウコウカンチョウ、英名はNorthen Cardinal (学名Cardinalis cardinalis) で、北米に生息している赤い鳥です。

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なんといっても冠羽が素敵。クリスマスツリーに飾ると赤が映えそう。メスはオスほど華やかではないけど、かわいい色をしてるので、いつかメスも作ってみたい。

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米国のクリスマスカードでもよくこの鳥が出てきますが、イリノイ、インディアナ、ケンタッキー、ノースカロライナ、オハイオ、バージニア、ウエストバージニアの7州では州の鳥にも指定されています。

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日本ではあまり知名度ないですが、メジャーリーグのセントルイス・カージナルスやNFLのアリゾナ・カージナルスのチーム名前の由来にもなっています。最近では、世界的にヒットしたモバイルゲームのAngry Birdsの主人公がショウジョウウカンチョウなんだそうです。あれはただの赤い鳥じゃなく、ちゃんとモデルがいたんですね。

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キバシミドリチュウハシ

珍しく、派手めで熱帯な雰囲気のある鳥を作りました。オオハシ科のキバシミドリチュウハシです。

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キバシミドリチュウハシとはいうものの、英名でEmerald Toucanetとされていたキバシミドリチュウハシは、かつてはメキシコから中米を経て南米北部まで広く分布する1種とされてきましたが、近年はそれが7種に分かれたそうで、ややこしいことになってます。私が実際に会ったのはコスタリカだったので、コスタリカやパナマ東部に生息するノドの部分が青い Blue-throated Toucanet (Aulacorhynchus (prasinus) caeruleogularis)を作ってみました。

確かにこれを作る際にいろいろ画像を見比べていても、キバシミドリチュウハシ (Emerald Toucanet) とされるものは色もかなり変化にとんでいて、同じ種とされていたのが意外です。

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コスタリカではじっくり観察できたわけではありませんが、確かモンテベルデの森で、見上げた緑に見え隠れしていたのを写真に撮ったのを覚えています。我が家の部屋で見れば派手な鳥ですが、森では完全に保護色なのでしょうね。

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シメ

シメ(Coccothraustes coccothraustes) 作りました。いつも怒ってるように見える顔と、頭でっかちのぽってり体型。憎めない風貌です。シメって種名もなかなかのインパクトですよね。なんでこんな名前なんでしょうかね。

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シメは冬になると都内のうちの近所にもやってきます。そんなに珍しい鳥ではないけれど、観察すればするほど味がある美しい色をしています。

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作る時には、美しいグラデーションにすることや、愛嬌のある表情になるよう努めて作りました。不機嫌顔になるはずだったのですが、なんとなく正面は笑ってるようにも見えるかも。

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今回作った子の嘴は冬羽仕様で肌色ですが、夏羽になると鉛色になるそうです。今年春先に見た時のシメも確かにちょっぴり色が変わり始めて、印象もなんとなく変わってました。

シメを初めて見たのはまだ若い頃、明治神宮に鳥を見に行った時です。砂利道におりていたシメの第一印象が「デカっ」(笑)。図鑑を見てスズメぐらいだと勝手に想像していたので、そのギャップが当時の私にはとにかく衝撃でした。
今年初めてシメを見たという友人は、その美しさにびっくりしたと言っていました。東京にいても比較的身近な冬鳥なので、見た目のインパクトからすればもっと知名度が上がってもいい鳥なのかもしれないですね。

最後はイカルと一緒に( ^ω^ )

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www.facebook.com/toritokinoko

プロフィール

つぐみ

Author:つぐみ
羊毛ニードルフェルト作家。自然や野生の生き物をお手本にいろいろ作っています。
東京農工大学卒業後、出版社、国際自然保護NGOで働いた後、独学でニードルフェルトをはじめました。自分の家に野鳥が遊びに来たら楽しいだろうな〜という思いから、実物サイズの野鳥を作り始めました。

自然や鳥、野生の生き物たちからインスピレーションを受け、色々なものを作っていきたいと思います。

日本ワイルドライフアート協会会員
Facebookページ「つぐみ工房」https://www.facebook.com/toritokinoko

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2016年2月17日〜22日にモノギャラリー(吉祥寺)で個展開催
2016年7月7日〜23日にnito cafe(吉祥寺)で個展開催
2016年11月20日、23日、26日、27日に東京港野鳥公園で作品展開催
2018年1月14日〜20日 第5回女視展(有楽町)参加
2018年11月11月〜12月2日 谷津干潟自然観察センター で作品展 など

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