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いよいよ古代エジプトの鳥たちがデビュー

明日7月1日から横浜ユーラシア文化館にて『古代エジプトの神秘を追いかけてーエジプト壁画研究家、村治笙子の世界ー』が始まります。メンフクロウハヤブサアフリカクロトキウズラがここで展示されます。いずれも壁画やヒエログリフに登場する鳥としてこの半年をかけてコツコツ作っていたものです。ようやく日の目を見ることになり、私もワクワクしています。

140630古代エジプトの鳥

本日展示の最終準備をしてきました。鳥たちもなかなか立派に展示していただきました。家の中でしか見たことない鳥たちが、やけに堂々としているように見えたのは制作者のひいき目でしょうね。

今回の展覧会では、古代エジプトの壁画や現代エジプトの生き生きとした写真が並べられているだけでなく、村治笙子氏とそのお弟子さん達が撮影した写真や勉強した成果などをまとめたファイル集も準備されています。治安の問題で、エジプトは今は簡単に旅行することができない国となっています。でも、会場では日本にいながらエジプトを満喫できると思いますよ。エジプトでひとつに繋がっている関係者の皆さんの思いが詰まった素敵な展覧会になると感じました。

エジプトに行ったことある人もない人も、少なからずエジプトに興味がある方はぜひ足をお運び下さい。

そして、鳥たちに会いに来てくださーい。


「古代エジプトの神秘を追いかけてーエジプト壁画研究家、村治笙子の世界ー」実行委員会の公式FBページ↓
https://www.facebook.com/DecipheringTheMysteriesOfAncientEgypt

会場となる横浜ユーラシア文化館のウエブサイト↓
http://www.eurasia.city.yokohama.jp/

アフリカクロトキ

古代エジプトの鳥シリーズ最後の鳥はアフリカクロトキ (Threskiornis aethiopicus) です。

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モノクロのシンプルな色にシルエットの美しい鳥です。エジプト展に行くと、よくこの鳥をモチーフとした像も見かけますが、バランスの良い美しいスタイルがいつも印象的です。

姿形がはっきりしているので、フェルトでも作りやすかったです。本物のしなやかな印象を大切にしながら、少しおどけた雰囲気が出るように作りました。

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トキ類は、書記の守護神、知恵の神トトとして崇拝されていたそうです。多くのミイラもみつかっていることから、この鳥は古代エジプトの人々にとっても大切な存在であったことでしょう。

今回、このアフリカクロトキをいろいろ調べていて知ったのですが、古代エジプトの時代にはエジプトにたくさんいたこのアフリカクロトキが、現在エジプトでは見られないそうなんです。動物たちの絶滅のおそれの程度を評価しているIUCNのレッドリストを見ると、現在もアフリカ各地に生息しているものの、唯一エジプトでは地域的に絶滅したとされています。19世紀初頭までいたこの鳥がいなくなったのは、アスワンハイダムでナイル川上流部の環境が変わったことなどが要因のひとつだと考えられていますが、聖なる鳥として崇拝されていたこの鳥が、エジプトの地でもう見られないのは残念なことですね。

140619アフリカクロトキ4

古代エジプトの壁画には他にもトキ類としてホオアカトキ (Geronticus eremita) やブロンズトキ(Plegadis falcinellus) が登場するようです。ホオアカトキは、世界的にも絶滅のおそれがあるとして保護の取り組みが行われています。

古代エジプトの時代には普通に見られた生き物が、人間活動の影響でいなくなってしまえば、いくら悔やんでも元に戻すことは困難です。古代エジプトの遺跡を守る取り組みとともに、遺跡とともにその周辺で時を刻んできた様々な生き物たちの価値も忘れないで欲しいものです。なーんて、生き物びいきの私としては思うのでした。


このアフリカクロトキもハヤブサやメンフクロウと共に、7月1日から横浜ユーラシア文化館で開催される「古代エジプトの神秘を追いかけて ーエジプト壁画研究家 村治笙子の世界ー」にて展示される予定です。お近くの方は、ぜひ実物を見に来てください。

実行委員会の公式FBページ↓
https://www.facebook.com/DecipheringTheMysteriesOfAncientEgypt

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やぶからヤブサメ

ヤブサメ(Urosphena squameiceps) です。少し前に高尾山に行った時に何度も見て可愛かったので、その印象が薄れないうちに作ってみました。ちょっと仕上げがいい加減だけど。。。雰囲気ってことで。

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ウグイスを小さくしたようなわずか11cm程度の小さな鳥です。
名前が示すとおり藪の中にいて、見つけるのはなかなか大変です。

ヤブサメは、いままで作った鳥の中でもかなり上位の地味さです。
きっとこれをフェルトで作ろうという人もそうそういないんでしょうね〜。

でも、なかなかどうして、ちっちゃくてほんとに可愛い鳥です。

近づくと囁くような警戒音を出しますが、特徴的なさえずりは、超高音でシシシシシとまるで虫のように鳴きます。どうやったらあんな音が出るんでしょうかね。

他の鳥とは間違いようのない鳥らしからぬ声で、鳴いてるのを実際に見ないことにはそれが鳥とは信じられないですよ。

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守護神ハヤブサ

古代エジプトの鳥シリーズ3弾のハヤブサ (Falco peregrinus) です。

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もっとシンプルに仕上げるつもりが、翼の模様や腹面の模様などはじめたら止められなくなって結局こんな感じになりました。本物とは程遠いものの、我ながらくじけずよくがんばったと思ってます(^_^;)

まぁでも、ひとまず仕上がったといっても、見るたびに手直ししたくなるので、手元にある限り手を加え続けそうです。

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ハヤブサは、おそらく古代エジプトに関心がある人にはなじみ深い鳥でしょう。王の守護神ホルスとして、様々な形態で壁画に描かれています。私は古代エジプトの鳥といえばまっさきにハヤブサを思い浮かべます。ただ、チゴハヤブサ (F. subbuteo) やラナーハヤブサ (F. biarmicus)、ハイタカ (Accipiter nisus) などハヤブサ以外の種もモチーフにされているようです(黒川哲朗著『古代エジプトの動物』)。

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ハヤブサは、南極圏と大洋上の大部分の島を除いて世界中に広く生息しています。もちろん日本にも生息しています。うちの近所でも見られるのを知った時には少し感動しました。こんなにカッコいい鳥が身近にいるなんて、はっきり言ってすごくないですか。獲物を追いかけて高速で飛んでる姿は本当に素晴らしいです。ぜひみなさんも一度野生の姿を見に行ってみてください。

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このハヤブサは7月1日から横浜ユーラシア文化館で開催される「古代エジプトの神秘を追いかけて ーエジプト壁画研究家 村治笙子の世界ー」にて展示される予定です。ぜひ実物も見に来てください。

★実行委員会の公式FBページ↓
https://www.facebook.com/DecipheringTheMysteriesOfAncientEgypt

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ウズラのひなピヨ

こちら、ウズラのひなです。古代エジプトのヒエログリフに登場する鳥シリーズとして作ってみました。と言っても、この子達のサイズについてはおそらく本物よりかなり大きいと思われます(^_^;)

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それにしても、ここのところ大物ばかり作っていましたが、一転して超小物です。ぴよ。

140603ウズラ2

先日出来上がったメンフクロウはヒエログリフにおいては「m」の音を表していたようですが、ウズラは「w」だそうです。ヒエログリフに書かれているウズラはもう少し成長してからのもののように見えるのですが、こちらの都合で、より幼いひなを作っちゃいました。可愛いくできたので、良しとしてもらいましょう(笑)

140603ウズラ3

ちなみにウズラ (Coturnix japonica)としたのは、本にもそう書いてあったからですが、現在エジプトにいるのはヨーロッパウズラ (Coturnix coturnix) だそうで、いろいろ調べてみたもののヒエログリフに描かれたものがどちらなのか手持ちの資料だけではよくわかりませんでした。ちなみにウズラとヨーロッパウズラの2種は分布域が重なっていて、2種は異種交配もするそうで、分類について決着がついていないとの興味深い記載もありました。いろいろ細かく調べるとなかなかおもしろい話になりそうです。両種のひなはどちらもよく似てるので、いずれにせよこんな感じということで、今回はウズラのひなの写真を参考に作ってみました。

ひなはどうやっても可愛いので、作るのも楽しい〜。ちょっと眠そうな目にするとひなっぽくなるみたいです。

プロフィール

つぐみ

Author:つぐみ
羊毛ニードルフェルト作家。自然や野生の生き物をお手本にいろいろ作っています。
東京農工大学卒。国際自然保護NGOで働いた後、独学でニードルフェルトをはじめました。自然や鳥、野生の生き物たちからインスピレーションを受け、色々なものを作っていきたいと思います。

日本ワイルドライフアート協会会員
Facebookページ「つぐみ工房」https://www.facebook.com/toritokinoko

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2016年2月17日〜22日にモノギャラリー(吉祥寺)で個展開催
2016年7月7日〜23日にnito cafe(吉祥寺)で個展開催
2016年11月20日、23日、26日、27日に東京港野鳥公園で作品展開催
2018年1月14日〜20日 第5回女視展(有楽町)参加
2018年11月11月〜12月2日 谷津干潟自然観察センター で作品展
2019年8月、2019年8月 ホビーズワールド(神田)で作品展
2019年10月〜11月 ECOM駿河台(御茶ノ水)で作品展開催予定など

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