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オガサワラカワラヒワは母島に

新作オガサワラカワラヒワ(オスの成鳥)です。
マニアックでしょう〜カワラヒワではなく、いちおうオガサワラカワラヒワです。
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ご存知ない方もいるかと思いますが、カワラヒワの一亜種だとされていたこのオガサワラカワラヒワ(通称オガヒワ)が、DNA調査などの研究結果から実は独立種であるらしいことがわかりました。すごいことです、生まれも育ちも東京の人間として、オリンピック開催よりよっぽどすごいニュースだと個人的に興奮です。なんせメグロに続いて、世界でも東京にしかいない固有種だと自慢できるのです。でもオガヒワの個体数はすでに400個体以下だと考えられています。独立種として再認識されるというのもすごいことですが、そうなればいよいよ日本でももっとも危機的状況にいる絶滅危惧種のひとつということにもなります。そんな鳥が東京都にはいるのだと誇らしいとともに、あっというまにいなくなってしまうおそろしさも半端ないです。
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すでに小笠原内外の多くの方々がこの種の保全のために動き出しています。今年はじめにシンポジウムを拝聴して、今時の自然保護活動の形や可能性にも個人的にも感銘を受けました。少なくとも東京の人間として、また学生時代に小笠原の自然から大きな感動をもらった者として、しっかりこの状況を把握し、できる限り応援していきたいと思います。
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というわけで、この気持ちのぶつけどころとして、自発的にオガヒワを制作するに至りました。制作にあたってはオガヒワの会や研究者の方や友人にもご協力いただきました。ありがとうございます。

オガヒワの特徴である体は小さめ、嘴は大きめ、灰色味は抑えめ、という特徴に注意して制作しました。カワラヒワを作ったことはあったのですが、そのグラデーションの絶妙さや、フェルトが苦手なヒワ系の嘴の形など毎度なかなか納得いくものが作れないので、今回も自分で作るといったものの完成まではかなり緊張しました。でもカワラヒワをこれまで以上に一生懸命観察したり調べたりするよい機会になり、自分にとってもいい勉強になりました。

当のこの子は保全活動の拠点となるオガヒワの会にお送りしたので、すでに母島に旅立っております。自分が作ったものが海を渡ってあの母島にあるというのはとても不思議な感覚です。願わくば、今後オガヒワやその現状を知ってもらうための普及啓発などにお役に立ってくれればいいなと思います。
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最後に、オガヒワの会のHPをご紹介しておきます。関係者のみなさんがんばっていらっしゃいます。オガヒワは決して派手な鳥ではありませんので、この危機的状況に世間の注目を集めるのは大変なことだと思います。そして私のように生息地から遠く離れた場所にいる者が力になれることは多くないですが、最初の一歩はまず知ることからということで、ぜひみなさんもまずは一度HPをのぞいてみてください。

「オガヒワの会」
>>https://ogahiwanokai.jimdofree.com
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新年のご挨拶

20200105年始のネズミたち

あけましておめでとうございます。
本年もみなさま及び、すべての生き物たちにとって平和で穏やかな1年になりますよう心より祈っています。

I wish you all and every living creatures have a peaceful and joyful year.

昨年はブログをみてくださったり、展示を見に来てくださったり、みなさまには大変お世話になりました。

今年は9月の個展準備を中心に、制作と鳥見のどちらも楽しみつつがんばりたいと思っておりますので、本年もどうぞよろしくおねがいします。

2019年もよろしくおねがいします

おっと、あっという間に今年も明けてから3週間ちかく経ってしまった〜。
ご挨拶遅れましたが、本年もよろしくおねがいします。

個展が終わると試験明けの学生気分でついのびのびしてしまう。
その後の手首の調子もよくなかったので、作りたい気持ちも少し自制して1ヶ月ぐらい制作活動はお休みしていました。ただ、どうにも年賀状のアイデアが浮かばず、それでも絵柄付きを使うとなにか負けたような気分になるな〜とかうだうだ言っているうちに結局年を越してしまい、いよいよどうにもならなくなって、というわけで苦肉の策でやっぱりイノシシ作りました(結局、最初からそうすればよかったのです)。
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サイズも小さいので気軽に始められますが、なんせ作ったことも調べたこともなかったし、で気に入ったポーズでちょちょっとスケッチだけはしてみまして、それから作りました。年賀状用なので、見えない部分もあるので実はだいぶ手抜きですが、まぁそれなりに雰囲気は出たのではないかと思います。

完全に横たわっていると、どうにも死んだように見えそうだったので、少し顔は上げ気味に作ったつもりです。最初はもう一頭ウリ坊が寄り添っているように作ろうと思いましたが、それだと、「親を殺されたかわいそうなウリ坊の図」という新年早々大変縁起の悪い感じになりそうだったので、ぺちゃっと寝てるウリ坊を乗せるだけにしました。

イノシシが話題に上る時はだいたい不穏で不幸なニュースが多いので、そうでないイノシシの一面、私が思う一番イノシシが平和である瞬間を作ってみました。生き物たちにとって平和で穏やかな一年であって欲しいという願いを今年も込めました。

さぁ、今年もがんばって作りますので、みなさまお楽しみに〜〜。

2018年もありがとう

おかげさまで2018年も平和に穏やかに過ごすことができました。

今年もたくさんの鳥たちに会えましたので、すべて振り返りたいぐらいですが、それは個人的にするとして、特に印象的だったのをあげるとすれば、天売島での貴重な体験や、極寒ふきさらしの中で会ったコミミズクや、友人とみつけたヨタカ、庭では、キジバトの巣立ち雛の成長を見守ったことや、つかれきったエゾビタキが初めて庭にきてくれたことでしょうか。こうした体験は、歳をとり硬くなった心や感情をたくさんゆり動かしてくれました。

そんな出会いを経験しながら、制作も展示も楽しく続けてこられました。

今年制作したもの一部をちょっと振り返り。。
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やっぱりハイライトとしてはカルガモ、ミサゴとアオサギでしょうか。オオミズナギドリやファンテイルも作ったな〜。(アオサギの室内写真はまだ撮ってないのでここにはないですが。)何体作ったかはわからないけど、小さなのも合わせればきっと100羽ぐらいは作ったでしょうな〜。それでも思い出を留めるために作っておきたいと思っている鳥だけでもまだまだたくさんいて、消化しきれていません。もっともっと作ればよかった、がんばればもっとイケた、と毎年反省するので、来年もたくさん鳥見しつつ、もっとたくさんいいもの作りたいなと思っております。

イベントは、年明けの女視展から、JAWLAS新宿展(コアジサシ)、cadoccoでの西荻鳥路地ホビーズワールドでの作品展リトルターン・アート・プロジェクト作品展JAWLAS山脇展(カルガモ)、「もっともっと近くに鳥たちを in 谷津干潟」の作品展、とおかげさまでたくさんのイベントに参加できました。野鳥の会の会報誌へエッセイを寄稿させていただいたり、研究者の方の退職記念の品や政府代表の方への贈り物を制作したり興味深い依頼も舞い込んできたりして、いろいろ経験させていただきました。あと、海外の方とも少しづつ交流があったりして、これからも作品で国際交流ができたら楽しいなと期待しています。

来年は展示より制作に力を入れる予定にしていますので、少しお目にかかる機会が減るかとは思います。作品作りやイベントについては、家のことや自分の健康のことなどペースを考え、優先順位をつけ、自分なりのルールの中でやっていますので、ご迷惑をおかけすることもあるかと思います。それでも、心穏やかに楽しく鳥を作り続けるために、スローライフを維持できる範囲で制作活動をおこなうということを大事にしているので、そんなわがままをどうか今後とも大きな心でご理解いただき、のんびりした気持ちで見守っていただければ幸いです。

みなさま、楽しい2018年をありがとう!

よいお年をお迎えください。

香港では羊毛フェルトのシマアオジが

香港で私の作品を参考にしてフェルトで鳥を作り、それを保護活動に役立てているというお話を聞きました。とても嬉しく、またとても興味深い話でもありますのでご紹介します。

Hong Kong Bird Watching Society(HKBWS)のJessica Wongさんは、羊毛フェルトでシマアオジを作り、普及啓発活動などに活用しているそうです。HKBWSは2018年を「the Year of Yellow-breasted Bunting(シマアオジの年)」として活動を行ってきました。シマアオジはレッドリストでも近年 Critically Endangered(近絶滅種)にアップリストされ、個体数の減少が懸念されている鳥なのは日本の皆さんもご存知かと思いますが、かつてはたくさん見られた北海道でもほとんどわずかしか見られなくなっていると聞きます。HKBWSでは、シマアオジにやさしい環境を整える活動や、中国で食用に過剰消費されている事実を知ってもらうための普及啓発活動をおこなっていて、その一環として、この問題に対する関心を高めようと、彼女の作った羊毛フェルトのシマアオジをはじめ、いろんなアート作品を集めた展示などもおこなったそうです。

とってもよく出来てて、シマアオジ愛が伝わります。181213HKBWS4
普及啓発活動の様子
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これらはJessicaさんから少しうかがっただけで、詳しく活動の内容を把握しているわけではありませんが、かつては野生生物の取引監視の仕事をしていた身としては気にならないわけがなく、彼女のフェルト作品と一緒にこうした保護活動が行われているということを、せっかくなのでみなさんにもシェアさせていただきました。ちなみに、写真はご本人からいただき、許可を得て掲載しています。

詳しくはHKBWSのページに(といっても中国語ですが。。)
https://www.hkbws.org.hk/cms/index.php/ybb
Facebookページもありますので、こっちの方がわかりやすいかな。
https://www.facebook.com/hkbws/

ちょっと調べていたら、日本でも、バードライフ・インターナショナルや日本野鳥の会とロシアの研究者の間などで調査などがおこなわれているようです。興味を持った方ぜひ、ぜひ見てみてくださいね。
>>「シマアオジを 絶滅の危機から守る」日本野鳥の会のサイト
>>「シマアオジ:普通種から絶滅寸前へ」バードライフインターナショナルのサイト

作ったものをこうして実際の生き物たちのために役立てるというのは、私も常に意識していることですが、素敵な取り組みだな〜と思います。これからも頑張ってほしいです。

プロフィール

つぐみ

Author:つぐみ
羊毛ニードルフェルト作家。自然や野生の生き物をお手本にいろいろ作っています。
東京農工大学卒。国際自然保護NGOで働いた後、独学でニードルフェルトをはじめました。自然や鳥、野生の生き物たちからインスピレーションを受け、色々なものを作っていきたいと思います。

日本ワイルドライフアート協会会員
Facebookページ「つぐみ工房」https://www.facebook.com/toritokinoko

***
2016年2月17日〜22日にモノギャラリー(吉祥寺)で個展開催
2016年7月7日〜23日にnito cafe(吉祥寺)で個展開催
2016年11月20日、23日、26日、27日に東京港野鳥公園で作品展開催
2018年1月14日〜20日 第5回女視展(有楽町)参加
2018年11月11月〜12月2日 谷津干潟自然観察センター で個展
2019年8月、2019年8月 ホビーズワールド(神田)で作品展
2019年10月〜11月 ECOM駿河台(御茶ノ水)で個展開催など

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